GPIFの株式比率増加に賛成
- 2014/07/26
- 13:09
大前流心理経済学 貯めるな使え!
昔、大前流心理経済学 貯めるな使え!という本を読んで、国民の中で滞っている1500兆円の貯蓄のうち1%でも投資に流れたら日本の多くの問題が解決する、という論を知って、すごく納得させられたのですが、
最近のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の投資比率のうち、国内債券を減らして株比率を上げるという議論を聞いたときに、上記大前研一の本を思い出しました。
国民の貯蓄と同様に、GPIFも大量の資金のうちほとんどが国内債券のような比較的安全資産にとどまっているとのことで、あまり運用益を稼げている雰囲気ではなさそうです。
しかし、株比率があがれば運用益が得られて、年金問題も改善に向かうのかなとうれしく思ったのですが、
ラジオ等で専門家の意見を聞いていると、株比率をあげることに対して反対意見が多いような気がします。
いろいろな本を読んだところによると、
長期的には株式は上昇する、
という法則があるらしいので、だったら早くGPIFも株式比率を上げた方がいいのに、と思います。
短期的には損をする可能性はあるかもしれませんが、運用資金は130兆円ほどあるようなので、多少マイナスになってもすぐ底をつく、というわけではなさそうな気がしますし。
あるいは、私が今30歳くらいでどうせ年金もらえるのが30年以上先になるから、30年以上もあれば債券で眠らせるよりも株式で運用した方がリターンが大きいじゃないか、途中経過はどうでもいいじゃないか、と、自分勝手なことを考えているだけかもしれません。
いずれにせよ、やっぱり今のままだとGPIFのアセットアロケーションは国内債券に偏りすぎているので、
GPIF改革、本当にこれでいいの? 日本株の運用比率を見直すだけではダメ
で草食投資隊:渋澤健、中野晴啓、藤野英人の方々が言われているように、いろいろな資産クラスに少しは分散したほうが、結果的にリスクも分散されるかと思います。
あと、GPIFの運用を素人の官僚がやってるから、株の運用なんてうまくできるはずがない、という議論を聞いたことがあり、確かにもっともだなあと思うのですが、
プロのファンドマネージャーを雇う場合は、やっぱり税金からその給料を出すことになるのだろうか。
長期的にはプロでもインデックスに勝てない場合が多いという事実もあるので、
プロのための高給を税金からまかなうよりも、
そのまま公務員の方々にインデックスファンドで運用してもらったほうがいいんじゃないかとも思ったりします。
各資産クラスの割合に関しては、外部有識者等との意見交換会などで議論したほうが良いと思いますけど、プロを雇用したり運用を外注したりするところまでいく必要はあるのかな。